塁球

大会、お疲れ様でした。
私は去年と同じ、7番ライトで頑張ってきましたですよ。
打率は3割7分。
去年が3割6分8厘ですので…大差無い、ですね…。

今年はホームラン打てませんでしたが、デッドボールもありませんでしたので、
去年ほど身体が痛みませんです！
…どちらにしても、翌日は筋肉痛になりそうですけれど、ね。

そういえば。今年も私のチーム名が採用されちゃいました。
今年は【戸叶ウルトラドラゴンズ】
去年の【難波マッスルバスターズ】と同じよう、何か強そうな名前にしてみたです！
チームの戦績としては、5勝1負1引き分け。
まあまあといいますか、結構良い方ですよね！


最近は、晴れる日は夏ほどに暑くなり、逆に雨の日は、肌寒さを感じます。
……流石にコート・セーター類は仕舞いましたが、お洋服に困る日々なのです…。
長袖、半袖の切り替わりが難しいですね。
学校の制服は、衣替えを切り替わりにすればいいので、悩む事は無いのですが。

…同じように学校の衣替えで切り替えてもいいのでしょうが、
衣替えは6月。ちょうど梅雨の時期で、この調子だと肌寒いのかなーと思ってしまうのですよ。
それとも夏前ですから、どんどん気温上がる感じになるのでしょうか、ね？

【とある日常】


生成り色のマキシ丈ワンピースに、粗い鍵編みのレースカーディガン。
髪は緩く二つに分け、ボリュームの少ない茶系のシュシュで纏めて。
足元はリボンがついた、先が丸く踵が低い黒のベルトパンプス。
開いた胸元を飾るのは、先日貰った綺麗なシルバーネックレス。
玄関前の鏡の前、少女は最後の確認、と鏡の向こうの自分を覗き込んだ。

こんな風にやけに見た目に気遣ったり、宙に浮きそうな程の高揚感を抱いている現状に気付き、少女は赤く染まる頬を隠すように、『あうー』とか変な声を上げながら首をぶんぶん振った。
途端乱れる髪を慌てて整えて、……鏡に映る情けない表情に、溜息。

『……テンパり過ぎ。落ち着きなさいよ……』

鏡に額をぶつければ、伝わる冷たい感触と、同じように額を合わせてくる自分の姿。
吐き出す息は自分の顔と同じように熱く、鏡を一瞬だけ白く染めた。

嫌ではない。……ただ、物凄く恥ずかしいだけ。
嬉しくて嬉しくて浮かれる気持ちは確かで、胸がぎゅうっとなる。
自然と上がってしまう口角は、にやけてるのだとバレてしまうだろうか。

よし、と気合を入れて、鏡と距離を取る。
当たっていた額が少し赤くなっている。それを隠す程度に前髪を被せて、ドアノブに手をかけた。

今日の天気は、それは綺麗な晴れ。
早く会いたいと急く気持ちを抱いて、閉まる扉を背に、待ち合わせ場所に急ぐのだった。