コルシカ島

振り返ってみれば、…前回よりぼろぼろです。
それでも、最低限の目標を果たせた事は、きっと大きな結果なのです。

生命賛歌の切れた身体は、ちょっとしたことでもたつきます。
傷口は徐々に塞がってきてるのですが。
あと3日ぐらいで、元の状態になれるでしょうか。

……心配、かけちゃったみたいです。
ごめんなさい。



戦争中は、結社のみなさんと声を掛け合ってました。
なんだか、うん、みんなで戦ったって感じですね！
（ほぼフルでテンションがおかしかったのは背後さんのせいです。
　私のせいじゃないです…！）



桜の季節です。

この季節の前に、金箔の入った真白い和紙を取り寄せました。
綺麗な花弁を乗せ、ガーゼのように薄い和紙を上から重ねて、栞にします。
花弁の色が落ちるまで、読書のお供をしていただきます、です。

【とある日常…？】

噎せ返るような、薔薇の青臭い香り。
目を覚ます度に、正常な嗅覚は一瞬にして意味を成さなくなる。

（おはよう、【薔薇の少女】）

両親の呼び声。
振り返った【僕】に、両親は優しく微笑んだ。

…父さんはわからないのだろうか。
【僕】が"男"であることを。
…母さんは忘れたのだろうか。
【薔薇の少女】は、亡くなった"姉"であることを。

【僕】の名前で呼ばれるようになったのは、
一体のフランケンシュタイン。
物言わぬ"彼"を見る両親の目は、どこか誇らしげで。

（【薔薇の騎士】と【薔薇の少女】は、いつも一緒だね）
（二人とも仲が良くて、とても嬉しいわ）

……両親は壊れてしまったのだろうか。
いや、壊れたのは【僕】なのだろうか。
毎日のように続く、自己の中での問答で、徐々に何かを見失っていく。

「…【私】は【薔薇の少女】」

両親の強い妄想の中で、薔薇が麻薬のように、脳に染み渡る。
目を覚ます度に、【僕】は少しずつ死んでいくのだった。