敵は？

いやあのですね。
私だって言葉ぐらい聞きますですよ！
っていうか、一番最初（OP）、煌輝先輩のストップきちんと聞いてたじゃないですかー！

…とか訴えても、今更なんですけどねー。
まあ、すっきりしたのでOKです。
被害分は、一部現金にて私の方からお支払いしますね。
最低でも扉の修理代ぐらいは、お任せください。

情報を練り込むというのは、とても難しいことなのです、ね。

っていうか、リチェ先輩は、煌輝先輩が意地悪だとおっしゃっていますが、
煌輝先輩から見て、私たちのほうがもっと意地悪なんでしょうねー。

…だって、からかうと楽しいんですもの。
何でしょうかあの受け気質。使用人さんいじめたときと似たような快感です。うふ。
だから蔵とか……堂々巡りになりそうな予感です。

 

新しいパーティドレスが欲しいんですよね。
膝丈ぐらいのドレスが殆どなので、ロング丈のが欲しいんです。
…まあ、一度着たことあるんですけど。慣れてなくて踊りにくかったんですけど。
でも、ロング丈はラインが綺麗で、大人っぽく見えるんですよね。
憧れなんです。

……ドレスに頼るより、自分のライン作るほうが先かもしれませんが。
で、でもまだ中学生ですし！子供ですし！
成長の見込みありますしー！（変に気が篭ってるのか筆圧が濃い）

…豆乳飲んでるのに、効果感じない…あうぅ。

【とある日常…？】

『――嗚呼、そんな顔をしないで。
　私は大丈夫だから――』

視界は闇。
当然だ。まだ時刻は丑三ツ刻を越えたばかり。
突き刺すほどの寒さの中、寝具から身体を起こし。
カラカラに渇いた喉から、白く濁った息を吐き出す。

夢に見る彼女は、明るくてお転婆で無邪気で。
真白で穢れの無い、儚い姿。

何年も何年も、変わらない。
自分はこんなにも、変わってしまったのに。

「……らしくねぇ……」

護ると言ったのに、護れなかった。
笑顔をあげたかったのに、最期は泣かせてしまった。
大事な約束は、やぶってばかりだ。
君は【ずっと一緒にいる】という約束を、胸の中で守ってくれているというのに。

視界は闇。
心の奥も、深い闇。

羽をもがれても、微笑む天使のような
羽衣が無くても、舞い踊る天女のような

春のまどろみのような、君の記憶（おもいで）以外は。