好み？

どうやら無意識的に、えっと、…ゴシックロリィタ？
そういう部類のお洋服を好むようです、私。

…レースとかフリルとか好きですし、スカートもボリュームある方が好みです。
そういうのにジャンルがあるというのを知ったのも、あまり昔ではありませんが。
で、折角なので母様にお願いしまして、そのお洋服のカタログを取り寄せていただきました。

いくつかのブランドを見ましたが。
…可愛かったです。うん、こういうの好き…かも。
けど、何かちょっと違うかなあ、って。思ったりしました。
何が違うんでしょう？うーん。

最近はエレガントみたいな、そんなのを目指していたりしたんですが、
次はカジュアル系のお洋服を試してみたいです。
…ぴったりしたデニムパンツとか、うーん…。似合うでしょうか？



先日のリチェ先輩の誕生日に、プレゼントを送らせて頂きました。
お祝いするってお約束でしたから。えへ。
裁縫、お勉強してて良かったです。
ビーズ刺繍、変にはならなかったと思います。

…こっそりと。
リボンはリチェ先輩の髪色に合わせてみました。
あと、中心を合わせて綺麗に蝶々結びにすると、黄色のビーズがてんびん座の形になるんです。
リチェ先輩の髪に結んだとき、あの綺麗な髪に守護星座が浮かぶように、と…。
…そんなこと恥ずかしくて、ご本人の前では言えませんでしたが。こっそり。

【とある日常】

郵便受けの中に落とされた少し大きな手紙の中には、
二枚の便箋と、小さなバトン。

『…煌輝先輩、から？』

手紙の差出人を見れば、珍しい人の名前。
何だろう、と思いながら手紙を開く。
一枚目には彼らしく、時期の挨拶からはじまる丁寧な言葉綴り。
二枚目には箇条書きで並ぶ質問事項。
きょとん、と首を傾げる。

『何、コレ？　…答えれば、いいのかな？
　…まわ、すって、このバトン？』

【あいつバトン】という言葉から始まる、11の問い。
こんなものははじめてだ、と思いながら、読み返しつつ玄関へと向かう。

…無論。お約束だが。
読み耽ってしまって、玄関の閉じた扉に思いっきりぶつかってしまったようだ。
額を押さえた少女が、慌てた使用人たちに出迎えられるのは、また別の話。